Stripeはオンライン決済サービスを提供するプラットフォームです。StripeソフトウェアとAPIの利用が手軽で導入が簡単なことから、利用している企業の規模はスタートアップから大規模企業まで様々です。海外ではGoogleやAmazon、Uber、日本ではSmartHRやDeNA、freeeや日経新聞など名だたる企業が利用をしています。
オンライン決済ではPaypalが有名ですが、Stripeは利用の開始が最短で当日行えたりダッシュボードやセキュリティ周りのテクノロジーの品質が優れており、導入側のメリットは大きいです。また、手数料が3.6%と低いといったことも上げられます。
小規模事業者やそれこそちょっとしたイベントでの支払いでクレジットカード払いを手軽に導入したい、といった場合に活用できるのではないかと思います。
私自身もStripeの機能に明るいわけではないのですが、StripeにはPaymentsという個別決済機能、Invoicingというオンライン請求機能、Billingというサブスクリプション機能があります。実際に使うには、これらを利用用途に分けて導入していく形になるでしょうか。
今回は上記のうち個別支払いであるPaymentsについて、GASを使ってWebページに導入し、決済を行えるようにするということをやってみます。
実際の導入については、GASでStripe決済をゼロから爆速で実装を参考(ほぼそのまま)にさせていただきました。開発をする上での実装方法等は元記事をご確認いただければ幸いです。
Google Apps Scriptを使ってStripe決済を導入し、Spreadsheetに転記する
上記の「Pay With Card」を押すと、同一ページ内で下記の支払い用のウィンドウが開きます。たまたま間違えてカード番号を入力してしまったのですが、この時点で「テストカードなのでは?」といったエラーが返ってきます。なかなか優秀ですね。
実際に300円を支払ってみると、先程紹介した記事で設定しているように下記の完了メッセージが表示されています。こちらでは紹介しませんが、元記事で二重決済防止機能を実装して頂いており、当然ながらこちらも問題なく動作しました。
こちらも元記事にありましたように、決済内容をGoogle SpreadSheetに書き出すというものでしたので、実際に行われているか確認をします。下記のようにきちんと反映されていますね。
Stripeダッシュボード側にいってみると、こちらも当然ですが、決済内容が反映されています。
Stripeのダッシュボードはとても優秀で、こちらから返金対応もできますし、様々な不正対策も行えます。例えば、決済されたカードが実は不正利用されたものだったといった場合、Stripe側で検知されたり、リスクが高い支払いだといった内容も教えてれます。このあたりはPaypalとは大きく異る点だと思います。
Google Apps Scriptを使ってStripe決済を導入して使う案
上記のように単純な決済であれば、非常に手軽にGASで導入することができることがわかりました。実際はどういった導入事例が考えられるでしょうか?
元記事のさらに元ネタになりますが、Google Formsで請求する仕組みを考えるでは、Googleフォームで支払い方法を集計した際に、クレジットカード払いであれば、Stripe決済が行えるWebページのURLをGASでメール送信し支払ってもらうというものです。これはGoogle WorkspaceアプリとGASを組み合わせたとても良い事例ですね。
決済そのものではありませんが、Stripe APIを使ってStripe顧客情報をGoogle SpreadSheetに格納する(GASによるStripeのAPI連携)という方法もありますね。こちらはもう既にStripeを導入している人向け(業務効率化)でしょうか。
その他にも、販売方法や内容に応じて色々と実装はできそうです。
また思いついたらこちらに追記していきます。